寒さも増して「冬」が近づいてきましたね。
皆さんのねこちゃんはお家の中でどんな様子で過ごしていますか?
猫の行動や習性を表すと言えば、童謡の「雪やこんこん、あられやこんこん…」で有名な歌では、「犬は喜び庭駆け回り、猫はこたつで丸くなる」として知られています。
(最近は犬種がさまざまなので、わんちゃんでも寒いのが苦手な子はかなりいますが…)
活動量が減ることが多い冬のねこちゃんに目を向けて、「遊び」を兼ねた運動の大切さについてお話しします。
ー今日の目次ー
1.猫にとって遊びはどんな意味を持つの?
2.猫の遊びと筋肉量の関係
3.猫の遊びはどうやってするべき?
4.シニア猫でも遊びは重要!できることを続けよう
猫にとって遊びはどんな意味を持つの?
猫じゃらしや動くおもちゃ、ぬいぐるみなど、室内でも楽しく遊べるように、猫ちゃん用のおもちゃにはさまざまな商品がありますね。
猫にとって遊びとは、疑似的な「狩り」であり、狩猟本能を満足させるものです。
例え室内での生活が100%で、生まれてから1度も本格的な狩りをしたことがない子でも、
● 動くものを追いかけて捕まえる
● 獲物を噛んで仕留める
という楽しみは、猫のDNAに刻み込まれた本能なのです!
そのため、飼い主さんが何気なくコミュニケーションとして行っている、猫じゃらしを使った遊び1つとっても、ねこちゃんにとってはとても嬉しいストレス発散ができる遊びとなります。
ちなみに、この遊びだけでも、
・追いかける
・手で捕まえる
・飛びかかる
・口で噛む
といった要素のすべてを満たしています。
また、普段1頭のみで過ごしているねこちゃんにとって、飼い主さんと接する遊びの時間は、留守中の寂しさからくるストレス発散にもつながるため、とても重要です。
猫の遊びと筋肉量の関係
本能的な欲求を満たすためともう1つ、遊びには重要な役割があります。
それは、体の筋肉量を維持しつつ、バランス感覚を鍛えること!
野生の猫科の動物たちは、獲物を仕留めるために疾走し、ジャンプし、時には木に登るなどの上下運動も行います。
しかし、室内猫の多くはいつも過ごしている環境に物足りなさがあったり、実際に行う遊び時間の少なさから、筋力が衰えている子も少なくありません。
骨格筋と呼ばれる手足の筋肉は、動かなければどんどん落ちていきます。
ましてや、
● 肥満体型で体が重い
● 老猫で関節炎による痛みがある
といった時には、さらに運動量は落ち、やがてよたよたとした歩き方になったり、トイレやごはんの場所まで向かうことが億劫になることも!
そのため、愛猫の体調に配慮しつつも、できる限り飼い主さんも協力して、愛猫の「遊び」に参加してあげることが必要なのです。
猫の遊びはどうやってするべき?
実際に愛猫と遊ぶ時には、飼い主さんの生活スタイルと、その子の好みに合った遊びを行ってあげることが大切です。
● おもちゃの質感(ふわふわ、つるつる、さらっとした触り心地など)
● 好きな遊び方(追いかけて噛む、抱きかかえて蹴るなど)
この2点が本人に(本猫に?)ハマらないと、いくら遊びに誘ってみても、愛猫にとっては「ふーん、何それ?」で終了してしまいます。
特に猫という動物は、基本的に「お気に入り」「こだわり」を強く見せます。
我が家の猫も、「これ!」と決めたおもちゃはずっと使い続けています。
また、好きではない素材のおもちゃで遊びに誘っても、お気に入りのおもちゃと同じ動かし方をしているにも関わらず、まったく興味を示しません。
飼い主さんには、購入したおもちゃの1~2個に愛猫が反応を示さなかったからといって、「うちの子やっぱり遊ばないな…」と諦めずに複数試してみることをおすすめします。
そして、猫じゃらなしなど、飼い主さんが動かすことによって魅力的になるおもちゃについては、飼い主さんの動かし方もポイントになります。
ねこちゃんたちにとって、「この動き方をされたらついつい追いかけたくなる!」というツボにハマる動かし方は、千差万別です。
・上に伸びあがるように持ち上げられたものをジャンプしてゲット
・地面を素早く動くのを追いかけてゲット
・ゆっくりした動きと素早い動きのミックスに対して、タイミングを計ってゲット
などなど、その子によってより夢中になりやすい動きはさまざまなのです。
シニア猫でも遊びは重要!できることを続けよう
老猫になってくると、遊びに対する反応が鈍くなったように感じることもあります。
しかし、「もう年だしゆっくり過ごしたいのね」だけで終わらせず、なぜ遊ばないかも考えてあげたいところです。
● 体の痛みや病気から動きたくない
● お気に入り素材・おもちゃの変化
● 遊んでくれる人が気に入らないからその人とは遊ばない
加齢とともに現れた体の変化によって動きづらくなっているのか、気持ちの変化なのかは、ぜひ判別してあげましょう。
特に、病気になって投薬などが必要になり、愛猫に対して普段からどうしても嫌なことをしなければいけなくなった時には、
「近づくと嫌なことされるからほどほどの距離感を保とうっと…」
という考えから、切ないながら飼い主さんとの関係性に変化が現れるケースもあります。
この場合、自分以外の家族や、ペットシッターが遊びに誘うことで実はまだ運動できたり、興味関心が薄れていないことが判明することもあるので、試してみるのも1つの方法です。
他にも、脳の老化を予防する遊び・食いしん坊さんの食事への満足感を得るための遊びとして、ごはんやおやつをどうやったら食べられるか「考える遊び」を取り入れるのもおすすめです。
今回我が家の愛猫で行った簡単なものは、トイレットペーパーの芯におやつを忍ばせ、左右の穴の部分をつぶして出てきにくくしたオリジナルおもちゃです。
「転がせばおやつが出てくる」「ただ転がすだけじゃ出ないから手を使って芯を跳ね上げさせてみる」など、いろいろな動きを自分で試して夢中になって遊んでくれます。
他にも、ねこちゃんに使える「知育トイ」がさまざまな企業から販売されているので、最初は簡単そうなものから取り入れてあげるのも、愛猫にとって新鮮な遊びとなりそうです。
比較的簡単に遊べる:
やや難易度高め:
筋力の維持というほどの負荷のかかる動きではありませんが、毎日のちょっとした楽しみにもなりますよ!
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