動物看護師としても、飼い主さんが大切な家族として一緒に暮らしているわんちゃん・ねこちゃんにきちんと対応できるCon tuttiサービスを維持するためにも、学会に参加して勉強し続けることはとても大切だと私たちは考えています。
そんな学会ですが、獣医療業界に勤めていない飼い主さんたちには、
「ちょっと敷居が高いな」
「そもそもそれって獣医さんや動物看護師さんだけが参加するものじゃないの?」
というハードルの高さや誤解があるようにも思います。
そこで今回は、私たちが今回参加した学会で見たり聞いたりして感じたこと、飼い主さんがこういった学会に参加するとどんなメリットが得られるのかについてご紹介します!
動物業界の学会って実は堅苦しいものばかりではないのだということを、少しでも知ってもらえれば幸いです。
ー今回の目次ー
1.学会って誰が参加できるもの?
2.学会って勉強するだけの場所?
3.飼い主さんでも楽しめる企業ブースとは
4.企業ブースはお宝商品と出会う場所
5.学会に参加するにはどうすれば?
学会って誰が参加できるもの?
今回私たちCon tuttiスタッフは、2月8日(土)・9日(日)に日本動物看護学会第28回大会&第12回関西地区例会に、
〇 桐村:総合司会
〇 車谷:ブーススタッフ
として参加してきました!
奈良県・王寺町で開催されたため、往復約4時間ほどかけて行き来しました(いや~…遠かった・笑)
今回行われた学会はその名の通り、メインは動物看護師の知識のアップデートなどを行える場所として開催されたものです。
しかし、実は今回の学会も含め、獣医療業界の規模が大きめの大会では、一般の飼い主さんでも楽しめる講座や企業ブースがたくさんあるのをご存知でしょうか?
そうです!
つまりは、こういった学会は、
● 獣医師
● 動物看護師
● トリマー
● ペット関連業者
● 一般の飼い主さん(!)
など、動物病院に関わる人だけでなく、実はさまざまな人のために開催されているといっても過言ではないのです。
学会って勉強するだけの場所?
学会と名前がついてしまうと、「え~…静かに勉強だけする場所なんでしょ?」とついつい腰が引けてしまいますよね。
わかります。
私たち獣医療関係者でも、卒業したてのペーペーの頃に初めて参加する時には、ついつい厳かな気持ちになったものです(私たちの場合は業界の先輩に会う場所だからでもありますが…)。
しかし、一般の飼い主さんが参加しても大丈夫な大会には、
● 市民公開講座
● 市民立ち寄りOKの企業ブース
などがあり、講座自体も小難しいものではなく、アニマルセラピーのデモンストレーションや、犬のしつけに関するアドバイスなど、動物との暮らしを豊かにする活動報告や、毎日の暮らしで役に立つ情報を明るく楽しく教えてくれます。
実は市民公開講座でお話しする先生方は、特にお話上手で、場を盛り上げる手腕に長けた方も多いもの。
今回の看護学会でも、大阪VMAT(災害派遣獣医医療チーム)の副隊長をしている獣医さんが、『ペットと防災』に関わるお話を、普段の生活で飼い主さんが準備できることをわかりやすく教えてくれました。
また、企業ブースでは『一般の方OK』の案内を企業ブースごとに貼り、飼い主さんが立ち寄りやすいよう工夫をしていました。
ブースエリアにはコーヒーコーナーもあり、ちょっとした休憩所としても活用できるなど、運営側の人たちはいろいろな立場の人にのんびり楽しんでもらえるようにと工夫しているのです。
★ 王寺町のマスコットキャラクター・雪丸が開会前にダンスするゆるかわな一幕も!
飼い主さんでも楽しめる企業ブースとは
普段皆さんが愛犬や愛猫のために使っているグッズは、
・インターネット通販
・ペットショップやホームセンターなどの店舗
・動物病院
・トリミングサロン
など、基本的には間に販売業者が入った状態から購入することが多いのではないでしょうか?
ところが、学会の企業ブースでは、実際にその製品を作っている企業の担当者がブースづくりを行っているため、
● 製品の正しい使い方や使用時のワンポイントアドバイス
● 他社製品との違い
● 製品を作った経緯や思い
● 製品を用いた検証結果・実験して得られた効果
などを直接聞くことができます。
普段困っていることや、製品を使用する時にもっと使いやすくなるプチ情報をゲットできる可能性があるというわけです。
「でも、企業の名前なんて全然知らないし…」
と思っている人でも全然大丈夫。
わんちゃん・ねこちゃんと暮らしている人であれば、「あ!何だかこの会社の製品見たことある気がする!」という有名企業も多数出展しています。
企業ブースはお宝商品と出会う場所
こういった企業のブースの方と話すことは、私たち動物看護師でも
「そういう特徴や使い方があったのか!」
「いつのまにか新製品が!」
と再発見する場所にもなっているほどです。
ついでに言えば、最近多いペットの介護事業に関わる商品を開発しているメーカーさんも多いため、個人的には介護用ベッドやグッズを実際に触って比べてみることができるので、とても便利に感じています。
わんちゃん用の車いす1つとってみても、軽量と言いつつもどれくらい軽いのか、購入後のアフターフォローはどんなことをしてくれるのか、詳しく知るためにはやっぱり直接触って、話した方が理解しやすい!
飼い主さんに勧めたいと思っても、サイズの選び方やその商品を使うメリットが実感できていなければ、インターネット上の口コミが良くてもなかなか紹介しにくいものなのです。
さらに言えば、企業ブースによってはサンプル品をくれたり、飼い主さん用のパンフレットをまとめて後日送ってくれる手配もしてくれるので、顔を見て話すのはとても大事だなと感じます。
学会に参加するにはどうすれば?
「なんだか1度くらい参加してみたくなってきたな…」
と思った飼い主さんがいれば、ぜひ気軽に参加申し込みをしてみてください。
市民公開講座が多いのは、
● 東京:日本臨床獣医学フォーラム年次大会(2020年9月25・26・27日)
● 大阪:WJVF(2020年7月10・11・12日)*第11回大会
といった大きい大会が有名です。
(もう少し日程が近くなると、詳細がわかるアナウンスメントがHP上にアップされます)
※例えば2019年のWJVF第10回大会の市民公開講座メニューが載っているプログラムはこちら
「獣医」「市民公開講座」と打ち込んで検索するだけでも、各都市でさまざまな開催情報・チラシのPDFファイルがあるので、申込書をダウンロードして参加申し込みをしてもよし、中には当日飛び入り参加歓迎のケースもあります。
こんな感じ→北大阪どうぶつ市民公開講座
大きい大会では動物病院にチラシがあることも!ぜひ待合室をチェックしてみてください。
それに加えて、今回の動物看護学会のように、企業ブースまで一般の方が気軽に立ち入れるものも多くあります。
学会によって異なる場合があるため、それぞれのHPなどから気軽に問い合わせてみると良いですよ!